日本からのComputex Taipei 2014 視察団を対象に開かれた「台湾ビジネス交流会(2014年6月4日開催)」にて、弊社(Pangoo Company Limited)の中の人が、日本からお越しの皆様に対して、日台ビジネスアライアンスに関する講演を行わせていただきました。
Computexと台湾ビジネス交流会
Computex Taipei(台北国際コンピューター見本市)は毎年6月第二火曜日から5日間にわたって行われ、出展企業は1,700社・5,000ブース以上に及び、来場者数は13万人以上、うち海外から商談に来るバイヤーが3万人以上にもなる、世界最大のIT関連見本市です。
「台湾ビジネス交流会」は2014年のComputex Taipei(台北国際コンピューター見本市、世界最大のIT関連見本市の一つ)を視察に来られた台湾とのビジネスに関心が高い日本企業を対象に、主催団体TCA(Taipei Computer Association)東京事務所が開催したものです。
当日は主に地域SIerやサービスプロバイダー、また中堅・中小メーカーなど、様々な業界からの参加があり、講演後の質疑応答やその後の懇親会では大変白熱したやり取りが行われました。
知られざる台湾
弊社からは「知られざる台湾」として、日本からの海外進出の第一歩として台湾を選ぶ際の魅力を紹介させていただきました。以下はその内容の一部です。
- 人口2300万はほとんどの中小企業にとっては十分な市場規模。何億人いてもコンタクトできなければ無意味
- 台湾は中国語圏の文化的中心。芸能人・音楽など、ソフトパワーは未だ衰えず。台湾で露出が増える≒自社の中国語圏での存在感向上
- 東京がニューヨークやロンドンと同じくらいカッコイイと思う人がたくさんいる
- シリコンバレーの台湾系人材が色々な電子製品を安く作るために台湾で創業。日本企業からの委託も多数。半導体・電子製品に関しては日本で作る時代は終わりつつある
- 受託製造もOEMではなく、開発から台湾側で手掛けるODMがほとんど。台湾側にも十分な開発能力がある
- 中国での生産も、台湾系が幅を利かせている。世界的なメーカーも台湾に打ち合わせに来る
台湾の新しい中小企業
次に弊社から「台湾の新しい中小企業」ということでいくつかの台湾企業を紹介するとともに、以下のような話をさせていただきました。
- 台湾では起業が盛んで、中小企業の存在感が大きい
- 長期的観点で自社ブランドを持とうとしている会社が多い。いつまでも下請けに甘んじたいわけではない
- 日本ブランドが絶対というわけではない。ただし、材料・パーツなど、要素技術における日本への信頼は高い
- 米国シリコンバレーなどから新しい考え方が入り続けている。ソフトとハードが融合した新しい製品の可能性がある
日台ビジネスアライアンスに向けた提言
最後に弊社から日台ビジネスアライアンスに向けた以下の提言をさせていただきました。以下はその一部です。
- 厳しい日本市場で培われた実績・ノウハウはグローバルでも通じる可能性も高い。ただし現地に合わせたソリューション、提案まできっちりやって初めての日本品質。ニーズを創り出す
- 開発から全て台湾側で手掛けるODMを上手く使えば、異業種がメーカーになれる!ハードとソフトを両方押さえて市場囲い込み
- 台湾では会社の個性=経営者の個性。「人」を知る事が大事
- 小さくてもいいから、まずは商売につなげてみる。小さいからこそ試行錯誤できる!
台湾進出・台湾ビジネスを支援
弊社では台湾でこれから活躍されようとしている日本人起業家の皆様、あるいは台湾へ進出されようとしている日本企業の方々に、我々自身の体験やそこから蓄積した知見をお伝えすることで、お役に立てればと考えております。今後ともこういった機会があれば積極的に情報発信していきたいと考えております。
(2014年6月4日 更新)